詩の説明はしないで、エッセイを書いた後に詩を載せる――、この【心の扉を開けて】のパターンだけど、詩に関連した出来事を一つ。
――僕は神じゃないから、人間だから(文芸社)。このエッセイの中に登場した詩を、【心の扉を開けて】に載せてるけど、自殺したいって思ってた中学生が、文芸社の方に電話してくれたことがあった。
「著者の人にお手紙を書きたいので、連絡先を教えて下さい」
文芸社経由で手紙が自宅に届いたけど、20枚ぐらいのお手紙で、延々と感謝の気持ちが書かれていた。
俺、それですごく感動しちゃってね。
――あぁ、俺なんかが人を元気にすることができるんだ。
そんなこと思ったわけ。
そっからかな、人前で表現することにこだわりだしたのは。
誰だって褒められるのは嬉しいものだからね。
逆に、人を褒めてあげることのできる人間になろうと、現在も努力中です。
【車で来る大切な人】
僕の家の前は駐車場。
車の音がすると、ドキドキして窓を開ける。
でもそこには、僕の見たい風景がない。
今日も待ち惚け………
子供の頃を思い出す。
母親が仕事から帰るのを待っていた。
坂の下の家に、ゆっくりバックから下りてくる車の音。
その音を聞くと、いつも安心してた。
「僕は独りじゃない」って思えた。
だから、早くいつもの音を聞かせて。
ぎこちない運転のタイヤの軋む音を聞かせて。
そして、クラクションを鳴らして。
「僕は独りじゃない」って思わせて。
【失恋】
カ-テンを締め切って、暗い空間の中で佇む。
まるで、僕の中の細胞の一部をむしり取られた感じ。
この部屋で、あの子の笑顔を見てたんだ。
この部屋で、あの子とSEXしてたんだ。
いっぱい、いっぱい、キスしてたんだ。
今は独りぼっち。
自分の声忘れちゃった。
どうやって笑うか、忘れちゃった。
【恋愛始めました】
「嫌い」から初まる恋が好き。
だってその先には「好き」が待ってるから。
「好き」から初まる恋って嫌い。
だっていつかは「嫌い」になっちゃうから。
永遠なんて信じない。
だから適度に僕を「嫌い」って言って。
【桜の木の下で】
家の前の公園の木々が色付き始めた。
もう春なんだねぇ。
人間も四季で色付けばいいのに。
夏になると赤くなったり、冬になると白くなったり。
夏なのに、白くなってる人を見てみたい。
心がずっと冬の人。
そんな人を、抱きしめてあげたい。
【愛されたいの】
今日は大地が怒ってる。
風がビュンビュンいってる。
さっきの風で、家が揺れた。
僕の心も揺らして。

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